延べ7名、7年間で総額2,700万円をかけた幹部育成投資。
回収できたと言えるのか、どの指標で判断したのか、実例をもとに解説します。
幹部育成に、いくら投資すればいいのか。
そして、その投資は、本当に回収できるものなのか。
こうした疑問を持つ経営者は多いと思います。
この記事では、延べ7名、7年間で総額2,700万円をかけた幹部育成投資について、
実際に何をもって「回収できた」と判断したのか、具体的にお伝えします。
2,700万円の投資は、2年で回収できたと言える
結論から言います。
延べ7名、7年間で総額2,700万円をかけた幹部育成投資は、
売上成長率と役割遂行度の両面から見て、約2年で回収できたと判断しています。
投資額だけを見ると、大きな金額に感じるかもしれません。
しかし、何にどれだけ使ったのか、
そして何をもって回収と判断するのか、
この2点を明確にすることで、投資対効果は見えてきます。
2,700万円の内訳
要点:延べ7名、7年間の育成にかけた費用の総額です。
この2,700万円は、延べ7名、期間にしておよそ7年間にわたる幹部育成の総額です。
内容としては、次のようなものが含まれています。
・組織での動き方を学ぶ研修
・マインド研修
・戦略、戦術に関する研修
・BSC(バランスト・スコアカード)戦略などの研修
単発の研修費用ではなく、
複数年、複数名にわたる投資の積み上げが、この金額になっています。
回収できたと判断した指標
要点:売上成長率、組織での役割理解、役割遂行度の高さから、投資は回収できたと判断しています。
回収できたと判断する指標は、主に3つあります。
売上成長率 全体の年商が、5年で2倍になりました。これは、幹部育成だけの成果とは言い切れませんが、組織を動かす力が育ったことと、無関係ではありません。
組織での動きの理解 育成を受けた幹部が、組織全体の動き方を理解し、自分の立ち位置を踏まえた判断ができるようになりました。
役割遂行度の高さ 役割に応じた責任を、自ら果たせるようになったことです。これは、数字だけでは測りにくいものですが、日々の判断の質に明確に表れています。
これらを総合して、投資から約2年で、回収できたと判断しています。
投資してよかったと感じた、数字以外の瞬間
要点:部長との会話の中に表れる自覚度や解像度の変化が、投資の手応えとして一番強く残っています。
数字以上に、投資してよかったと強く感じるのは、部長との日々の会話の中にあります。
自身の役割に対する自覚度が明らかに変わりました。部下となる社員への教育研修の解像度も、以前とは違うレベルになっています。
業績の数字だけでなく、その部長の口ぶりや、日々の行動そのものが変わったことこそ、この投資が本当に効いていたと実感する瞬間です。
数字は、回収を判断するための材料ですが、実際に投資の手応えを感じるのは、こうした日々の変化の中にあります。
幹部育成投資は、指標を決めてから始める
2,700万円という金額を、投資として振り返ることができたのは、
何をもって回収とするか、指標をあらかじめ意識していたからです。
指標がないまま投資を続けると、
「効果が出ているのかどうか、体感でしか判断できない」という状態に陥ります。
株式会社バリュー経営では、
経営の仕組み化を「計画化・明文化・組織化・定例化」という4つの段階で捉えていますが、
幹部育成への投資判断も、この「計画化」の段階で、回収を測る指標をあらかじめ決めておくことが重要です。
・売上成長率のような、数字で追える指標
・役割遂行度のような、行動で確認できる指標
・部長との会話に表れる、自覚度や解像度のような、定性的な手応え
この3つの視点を持つことで、
幹部育成投資を「コスト」ではなく「投資」として振り返ることができます。
こんな状態なら、相談を検討すべき目安
以下に複数当てはまる場合、自社だけでの試算には限界が来ている可能性があります。
・幹部育成研修の費用対効果を、どう測ればいいか分からない
・投資額の目安が分からず、投資判断に踏み切れずにいる
・回収を判断するための指標を、持てていない
・投資したはずの育成が、効果として実感できていない
一つでも心当たりがあれば、一度、外部の視点で試算を整理してみることをおすすめします。
よくある質問
Q. 幹部育成投資は、いくらくらいが目安になりますか。 A. 会社の規模や育成する人数、期間によって幅があります。今回の実例では、延べ7名、7年間で総額2,700万円でした。単年で判断するより、複数年の積み上げとして捉えることをおすすめします。
Q. 幹部育成投資の回収は、何で判断すればいいですか。 A. 売上成長率のような数字の指標に加えて、役割遂行度や、部長との会話に表れる自覚度といった定性的な指標も合わせて見ることをおすすめします。
Q. 回収までにどのくらいの期間を見込めばいいですか。 A. 今回の実例では、約2年で回収できたと判断しています。ただし、育成する人数や規模によって、期間は前後します。
Q. 数字に表れにくい効果は、どう評価すればいいですか。 A. 部下への教育研修の解像度や、日々の判断の質など、日常の会話や行動の変化から見ていくことができます。数字だけに頼らず、定性的な変化も併せて確認することが重要です。
Q. 年商10億円未満の会社でも、同じような投資判断はできますか。 A. できます。規模に応じて投資額は変わりますが、回収を判断する指標をあらかじめ決めておく、という考え方は規模を問わず有効です。
■まとめ
延べ7名、7年間で総額2,700万円をかけた幹部育成投資は、
売上成長率、組織での役割理解、役割遂行度の高さから、約2年で回収できたと判断しています。
数字だけでなく、部長との会話に表れる自覚度や解像度の変化も、
投資の手応えとして重要な指標です。
幹部育成を投資として捉えるには、何をもって回収とするか、
指標をあらかじめ決めておくことをおすすめします。
「仕組み化」で会社を変える。 経営者の自由と、組織の自立を届ける。
「社長がいなくても回り、利益が残り、社員が自立する会社へ」
株式会社バリュー経営 山縣正二郎
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