創業から今日まで、社員一人ひとりの顔と名前、それぞれの得意なことまで把握してきた。 それなのに、気づけば社員数が増え、初めて見る顔や、名前と業務が一致しない社員が増えてきている。
社員50〜100名、年商5〜10億円規模の経営者にとって、これは組織が新しい段階に入ったサインです。
同じように社員数が増えていく中で、組織づくりに成功する会社と、混乱に陥る会社とに分かれていきます。 本記事では、この違いを比較しながら整理します。
結論:違いは「社長中心の組織図」を維持し続けるか、「機能別の組織」に再設計するか
結論から言えば、社員100人前後で混乱に陥る会社と、スムーズに成長を続ける会社の違いは、社長がすべての情報を把握できていた時代の組織図を、そのまま引きずっているかどうかにあります。
社員数が少ないうちは、社長を中心に、全員が直接つながる組織図でも機能します。 しかし社員が50人、100人と増えていくと、社長が全員の状況を把握することは物理的に不可能になり、社長中心の組織図のままでは、情報も判断も社長のところで詰まってしまいます。 この段階で必要になるのが、営業、製造、管理といった機能ごとに整理された組織への再設計です。
【比較】2つのタイプの会社は何が違うのか
情報の流れ方が違う
社長中心の組織図を維持し続ける会社は、あらゆる情報が社長を経由しようとするため、情報の停滞が至るところで発生します。 機能別に再設計された会社は、各機能の責任者が情報を整理し、必要な部分だけを社長に上げる仕組みができています。
意思決定のスピードが違う
社長中心の会社は、社長の稼働時間や把握できる範囲に意思決定のスピードが制約されます。 機能別に再設計された会社は、各機能の責任者が自身の領域で判断できるため、組織全体としての意思決定のスピードが保たれます。
拠点・部門間の連携が違う
社長中心の会社は、拠点や部門をまたぐ情報共有が、社長を介してしか行われず、連携が滞りがちです。 機能別に再設計された会社は、機能ごとの責任者同士が、直接連携する仕組みを持っています。
社員100人規模で組織図を見直さないと、どうなるか
この状態を放置すると、次のような影響が積み重なります。
- 社長が現場の実態を把握できなくなり、判断の精度が下がっていく
- 拠点や部門をまたぐ情報共有が滞り、機会損失や重複対応が増える
- 社員が増えるほど、社長のボトルネックがさらに深刻化する

今すぐ見直せるポイント
大きな組織改革を一気に進めなくても、まず着手できる見直しポイントがあります。
- 現状の組織図を、実際の情報の流れと照らし合わせて確認する
- 営業、製造、管理といった機能ごとに、責任者を明確に定める
- 各機能の責任者が、直接連携できる場(定例会議など)を設ける
- 社長に上げるべき情報の基準を、各機能の責任者と共有する
まずは自社の状況を客観的に整理したい方へ。 株式会社バリュー経営では、社員100人モデルの組織フェーズ診断について具体的に解説する無料説明会をご案内しています。
仕組み化・組織改善の考え方
社員100人規模の壁を越えるには、社長中心の組織図から、機能ごとに整理された組織へと、意図的に再設計することが重要です。
組織フェーズ診断(100人モデル)の考え方に基づき、情報の流れ、意思決定のスピード、拠点・部門間の連携という観点から現状を検証することで、自社が今どのフェーズにあり、何を見直すべきかが明確になります。
こんな状態になったら、相談を検討すべき目安
以下に複数当てはまる場合は、自社だけでの改善に限界が来ている可能性があります。
- 社長が、現場の実態を十分に把握できなくなってきている
- 拠点や部門をまたぐ情報共有が、頻繁に滞っている
- これまでの組織図のままで問題ないか、判断がつかない
- 社員数が増えるほど、意思決定のスピードが落ちていると感じる
よくある質問
Q. 機能別の組織に再設計すると、社長の目が届かなくなりませんか。 A. 逆です。各機能の責任者が情報を整理してくれることで、社長は本当に重要な情報にだけ集中できるようになり、実質的な把握力は高まります。
Q. 組織図の再設計は、どこから始めればよいですか。 A. まずは現状の情報の流れを可視化し、社長がボトルネックになっている部分を特定することから始めるのが現実的です。
Q. 機能ごとの責任者は、どのように選べばよいですか。 A. その機能領域での経験と、意思決定への適性を踏まえて選定することが基本ですが、育成の過程として段階的に権限を広げていく方法も有効です。
Q. 組織再設計には、どのくらいの期間がかかりますか。 A. 組織図の見直しと責任者の指名は数ヶ月、実際の運用が定着するまでは半年から1年程度を目安に取り組む会社が多く見られます。
Q. 無料説明会では、どのようなことが分かりますか。 A. 自社の現状を整理し、社員100人規模に見合った組織再設計の具体的な方向性をお伝えします。
まとめ
社員100人規模になっても社長中心の組織図を維持し続ける会社と、機能別の組織へと再設計する会社とでは、情報の流れ、意思決定のスピード、拠点・部門間の連携に明確な違いが生まれます。
現状の組織図を情報の流れと照らし合わせ、機能ごとの責任者を明確にし、連携の場を設けることが、社員100人規模の壁を越える第一歩になります。
自社の組織再設計について、一緒に整理したい方は、無料説明会にご参加ください。 社員100人モデルの組織フェーズ診断について、具体的にお伝えします。
