Mission vision value ミッション、ビジョン、バリューの違いとは?
「ミッションとビジョンって、何が違うんですか?」
これも、経営者からよく聞かれる質問の一つだ。
言葉としては何度も聞いたことがあるはずなのに、いざ違いを説明しようとすると、意外とつまずく人が多い。
今日は、この3つの言葉を、できるだけシンプルに整理してみたい。
結論:時間軸で捉えると、違いが分かりやすい
ミッション、ビジョン、バリュー。
この3つは、それぞれ違う「時間軸」と「役割」を持っている。 一言でまとめると、こうなる。
ミッション:なぜ、この会社は存在するのか(不変の使命)
ビジョン:これから、どこに向かうのか(将来の目指す姿)
バリュー:そこに向かうために、どう行動するのか(日々の行動指針)
順番に見ていきたい。
ミッション:会社の「存在意義」 ミッションとは、その会社が「なぜ存在するのか」という、根本的な使命のことだ。
「誰のために」「何のために」この事業をやっているのか。
これは、基本的には、時代が変わっても、大きくは変わらないものだと考えられている。
創業のきっかけになった想いや、解決したい社会の課題。
そういったものが、ミッションの土台になる。
もし社長が代わったとしても、事業内容が多少変わったとしても、根底にある「なぜやっているのか」は、簡単には変わらない。それがミッションだ。
ビジョン:将来「なりたい姿」 ビジョンとは、その会社が将来、どうなっていたいかという、目指す姿のことだ。
ミッションが「不変の使命」だとすると、ビジョンは「今から数年後、あるいは10年後に、こうなっていたい」という、具体的な到達点のイメージになる。
だからこそ、ビジョンは、時代や会社の成長段階によって、更新されていくべきものでもある。
「業界で一番の会社になる」 「この地域になくてはならない存在になる」
そうした、目指す先の「景色」を描くのが、ビジョンの役割だ。
バリュー:そこに向かうための「行動指針」
そして、バリューとは、ミッションとビジョンを実現するために、日々の業務の中で、社員が「どう考え、どう行動すべきか」を示す基準のことだ。
行動の基準:社員が判断に迷ったときの、拠り所になる 組織の文化:会社の雰囲気そのものを形作っていく
評価の土台:人事評価のルールの、根拠になる ミッションとビジョンが、いわば「行き先」だとすれば、バリューは、その行き先にたどり着くための「歩き方」を定めるものだ。
3つを、まとめて捉えると こうして整理すると、3つの違いが、少しクリアになってくる。
ミッション:なぜ、やるのか(不変)
ビジョン:どこへ、向かうのか(将来像)
バリュー:どう、進むのか(行動指針)
「なぜ」「どこへ」「どう」。
この3つの問いに、それぞれ答えるのが、ミッション、ビジョン、バリューの役割だ。
それでも、多くの経営者が「ピンと来ない」理由
ここまで、言葉としての違いを整理してきた。
理屈としては、理解できると思う。 でも、実際にこの3つを言語化しようとすると、多くの経営者が手を止めてしまう。
理由はシンプルで、これらが「抽象的な言葉の整理」で終わってしまいがちだからだ。
ミッションを言葉にしても、それが日々の業務の、どこに、どうつながっているのかが見えない。
バリューを掲げても、それが具体的にどんな行動を指すのか、社員に伝わらない。
この「抽象と実践のギャップ」こそが、多くの中小企業で、MVVが形だけのものになってしまう、一番の理由だと感じている。
このギャップを埋めるために、僕自身は、もう一歩踏み込んだ視点を持つようにしている。
それが、顧客との出会いから別れまでの流れを、表と裏の両面で設計していく、バリューチェーンという考え方だ。
その話は、また別の機会に、あらためて書きたいと思う。
まずは、ミッション、ビジョン、バリュー。 この3つの違いを、シンプルに押さえておくことから、始めてみてほしい。
ー記事監修ー
週10時間経営の設計図で会社を変える人
🏆創業24年、直近5年で年商2倍達成、年平均115%成長、過去3期赤字・5店舗閉店→現在直営33店・社員200名の経営者
🏆支援先累計45社超・複数社地域No.1達成
地域No.1経営構築講座・週10時間経営マスター講座
主宰 株式会社バリュー経営 山縣正二郎
