こんな経験ありませんか? 以前と同じやり方が、なぜか通用しなくなってきたのか。
社員が10人を超えた経営者に向けて、この段階で知っておくべき組織運営の変化について解説します。
創業から数人でやってきた頃は、自分の目で全員を見て、直接指示を出せば、それで会社は回っていました。
それなのに、社員が10人を超えたあたりから、なぜか同じやり方が通用しなくなってきた。そう感じている経営者は少なくありません。
「以前と同じように頑張っているのに、なぜかうまくいかない」
もし、そう感じているなら、それは組織のフェーズが変わったサインです。
本記事では、社員10人を超えた社長が、この段階で知っておくべきことを整理します。
結論:社員10人は、社長の「見え方」が変わる境界線
結論から言えば、社員10人前後というのは、社長が全員の状況を直接把握し、直接指示を出すというマネジメントスタイルが、物理的な限界を迎え始める境界線です。
人が数人であれば、社長は一人ひとりの状況、得意なこと、今取り組んでいることを、自然に把握できます。
しかし10人を超えると、把握すべき情報量が急激に増え、社長の記憶力や時間だけでは対応しきれなくなっていきます。
この変化に気づかず、以前と同じやり方に固執し続けると、指示の行き違いや、対応の抜け漏れが増えていきます。
この段階で、何が起きやすくなるのか
指示や情報が、伝言の過程でズレていく 口頭や記憶だけに頼った指示は、人数が増えるほど、伝わる過程で少しずつ内容が変化し、意図とズレて伝わることが増えていきます。
役割分担が、曖昧なまま重複や抜け漏れが生じる 誰が何を担当しているかが、社長の頭の中にしかない状態が続くと、業務の重複や、対応の漏れが起こりやすくなります。
「社長に確認すればいい」という空気が、組織に根づいていく
基準がないまま社長がすべてを判断し続けると、社員は自分で考えるより先に、社長に確認することを選ぶようになります。
これらは、社員の能力や意識の問題ではありません。 組織の規模が変わったことによる、自然な現象です。
知っておくべきこと1:情報を「記録」する習慣が必要になる 社員10人を超えたら、口頭や記憶に頼っていた指示や決定事項を、簡単な記録として残す習慣が必要になります。 高度なシステムは必要ありません。 メモやチャットツールで構いませんが、「誰が、何を、いつまでに」という情報を、記録として残すことが、この段階からの基本動作になります。
知っておくべきこと2:役割分担を「見える化」する必要がある 誰が何を担当しているかが、社長の頭の中にしかない状態は、この段階を境に大きなリスクになっていきます。 業務や役割を一覧化し、誰が見ても分かる状態にしておくことで、重複や抜け漏れを防ぎ、新しく入ったメンバーへの引き継ぎもスムーズになります。
知っておくべきこと3:「判断基準」を言語化し始める必要がある 社員が社長に確認せずとも、ある程度自分で判断できるようにするには、判断の基準を、明文化しておく必要があります。 これまで感覚で判断してきたことを、「この条件ならこう対応する」という形に、少しずつ言葉にしていくことが、この段階での重要な取り組みです。
知っておくべきこと4:すべてを一人で背負う必要はない 社員10人という規模は、まだ右腕と呼べる存在がいない会社も多い段階です。
だからといって、すべてを社長一人で背負う必要はありません。
リスクの小さい業務から、既存のスタッフに少しずつ任せていくことで、社長の負担を分散させながら、同時にスタッフの成長機会をつくることができます。
まずは自社の状況を客観的に整理したい方へ。
株式会社バリュー経営では、社員10人規模の組織づくりについて無料相談を承っています。
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株式会社バリュー経営では、社員が10人以上を超えたところからの会社運営について具体的に解説する無料説明会をご案内しています。
仕組み化・組織改善の考え方
社員10人前後のフェーズを乗り越えるには、社長がすべてを直接把握するというマネジメントスタイルから、情報を記録し、共有する仕組みへと、意識的に切り替えていくことが重要です。 この段階での小さな仕組み化の積み重ねが、その後の30人、100人という規模への成長を、無理なく迎えるための土台になります。
こんな状態になったら、相談を検討すべき目安
以下に複数当てはまる場合は、自社だけでの改善に限界が来ている可能性があります。
- 指示が、以前より通りにくくなったと感じている
- スタッフの業務内容を、詳細に把握できなくなってきている
- 誰が何を担当しているか、一覧で確認できる状態になっていない
- 些細な判断でも、すべて自分に確認が来る状態が続いている
よくある質問
Q. 社員10人は、必ず何かを変えるべき明確な境界線なのですか。 A. 業種や業務の性質によって多少前後しますが、多くの中小企業にとって、社員10人前後はマネジメントスタイルを見直すべき一つの目安として参考にできます。
Q. 記録や共有の仕組みは、どこから始めればよいですか。 A. まずは日々の指示や決定事項を、簡単なメモやチャットで記録することから始めるのが現実的です。
Q. 判断基準を言語化するのが難しく感じます。 A. 完璧なものを一度に作る必要はありません。まずは頻度の高い判断から、少しずつ言葉にしていくことをおすすめします。
Q. まだ右腕がいない状態でも、業務を任せることはできますか。 A. できます。リスクの小さい業務から、既存のスタッフに段階的に任せていくことで、右腕が育つ前の段階でも、負担の分散を進められます。
Q. これらの取り組みには、どのくらいの期間がかかりますか。 A. 記録や共有の習慣づけは数週間で始められますが、組織全体に定着するまでは数ヵ月程度を見込む必要があります。
まとめ
社員10人を超えたら社長がすべてを直接把握するというやり方は、物理的な限界を迎え始めます。
情報を記録し、役割分担を見える化し、判断基準を言語化し、業務を少しずつ任せていく。
この4つを知っておくことが、社員10人という規模を無理なく乗り越えるための土台になります。
自社の組織づくりについて整理したい方は、無料相談をご利用ください。 社員10人規模で知っておくべきことを一緒に整理します。
